20世紀における科学技術の進歩は目覚しく、人類は今や環境をもコントロールすることが可能な時代になってきました。しかしその陰で様々な問題も浮上してきています。地球温暖化・オゾン層の破壊・酸性雨・熱帯雨林の減少・野生生物種の減少など全地球的な課題に直面してきています。 新たに始まった21世紀を環境の世紀とするために、本研究では現在2つの大きなプロジェクトを展開しています。地球にとり人類にとり優しい環境づくりを目指しています。
日本国内における花粉症患者の数は約20万人と言われています。またその治療に費やされる医療費は年間3000億円を超えるとも言われています。 こうした状況を踏まえて、本研究では帯電量式の花粉モニタリングシステムの開発を急いでいます。個人一人一人がリアルタイムに花粉の飛散状況をキャッチできるように、ポータブルな花粉モニターの開発を目指しています。現在、試作品を製作中であります。花粉の飛散状況をリアルタイムに計測することで、花粉症対策の一助となることを目的としています。
化学プラントやビール工場など粉体や液体を扱う大型の施設において、貯蔵タンク内にある物質が一定のレベルに達したという情報は、作業を効率良くかつ安全に進めるために大変重要なものになります。 本研究では、粉体が一定のレベルに達したという情報を、特別な音響機構即ちハウリングを用いて検知するという画期的な装置の開発に成功しました。現在更なるマンマシンインターフェース化を進め、企業との商談準備を進行中であります。
環境モニタリングとはあらゆる環境を計測することです。それは排気ガスや煤塵の計測から、音や光、温度の計測、更にはセキュリティ分野にも大いに貢献しています。計測によって得られたデータを必要に合わせて処理することにより、これまで不可能とされてきたコントロールが可能となります。 地球をこよなく愛し、環境問題の解決に意欲を示すチャレンジャーを広く歓迎します。